1. なぜ spam 対策するのか

anti-spam 5原則

http://nemesis.lonestar.org/reference/internet/mail/anti-spam/index.html

Spam is not something that you should just accept.
Spam is something that you prevent.
by Frank Durda IV

1.1. spam 送信は資源の窃盗です

spam 送信はシステムに対する攻撃です。 (MTA 管理者) メイル(配送)サーバの資源を圧迫されます。(DoS 攻撃)

メイリングリストに spam を配布するのは spam に加担する行為です。

1.2. spam は ネットワーク資源の無駄使いです

情報弱者にとって、より深刻な問題となります。
受信して捨てればいいというようなものではありません。

1.3. spam は人的資源の無駄使いです

[http://en.wikipedia.org/wiki/Advance_fee_fraud Advance fee fraud; Nigeria scam or 419 scam]]

2. なぜ MTA で spam を受信拒否するのか

受信してから、フィルターで判別するのでは手遅れです。 virus はしばしば spam とおなじやり方で送られてきます。

フィルターを使っても、間違って spam に分類されたメイルの心配を しなければならないという話を聞きます。 受け取ったメイルはきちんと返事をしたいものです。

読み落すくらいなら、受け取らない方がましでしょう。 時間はかかるでしょうけど、送信者には届かなかったことが分るでしょう。

spam メイルに使われている返送用アドレス(SMTP mail from)は ほとんどが詐称です。送り返してはいけません。 と無関係の人を巻き込むことになります。

捨てるものなら、受け取らないようにしたいものです。 なるべく外部に接続された部分で拒否してください。

2.1. 接続/受信の拒否の長所

spam/接続や受信を制限/拒否できれば、以下の利点があります。

受信制限すると、spam/再接続に対応する仕組と手間がかかります。

2.2. リストの維持管理

メイルを確実に受けとりたいホスト、 特によくメイルがくるホストはspam/ホワイトリストに登録しておくことが重要です。

一時エラーを返事する場合に遅延をさけたい相手も同様です。 [wiki:SpamJp/multi-mta.html 複数送信サーバを使いまわしている ISP]]も存在します。

dnsbl (spam/ブラックリスト) 利用時に提供サイトに負荷をかけないようにする意味もあります。 リストになかったホストは DNS キャッシュされる期間(negative cache)が 短かいので、ホワイトリストはぜひ作ってください。

外部ブラックリストの評価が必要になります。 自前のブラックリストもできるだけ作ってください。

ホワイトリストにあるホストが相手の都合で変更になるかもしれません。 そのため、ログの監視もかかせません。

2.3. 再接続への対応とネットワークへの負荷など

受信制限すると、再接続してくるものに対応する手間がかかります。 ひとつのホストからの接続を一度拒否しても、 あきらめてくれる spam ばかり ではありません。

再接続させることによるネットワーク負荷が増えます。

MoinQ: メール/なぜspam対策するのか (last edited 2021-06-12 12:45:20 by ToshinoriMaeno)