1. DJB/netqmail/man/qmail-pw2u

2. qmail-pw2u(8)

qmail-pw2u : passwd ファイルから ../../qmail-users 形式のアドレス対応表(assignment)を作る

使い方

qmail-pw2u [ -/ohHuUC ] [ -cchar ]

2.1. 説明

標準入力からV7形式のパスワードファイルを読み込み、 標準出力に qmail-users形式の対応表を書く。

V7形式のパスワードファイルとは各行が以下の形式をした行の集まりである。

userはアカウント名、uidとgidはそのアカウントのuser idとgroup idである。 また、homeはホームディレクトリである。 password, gecos, shellなどは無視される。

2.2. qmail-lspawn

qmail-pw2uの出力を/var/qmail/users/assignに書き出し、../qmail-newuを実行しておくと、(訳注: cdb形式)

[訳注] spam 分離にはqmail-pw2uの出力のままでは機能不足を感じて、assignを手直しして使っている。-- ToshinoriMaeno 2021-04-28 14:38:42

警告: passwdファイルのuser, uid, gid, ホームディレクトリなどを 変更した場合には

2.3. RULES

qmail-pw2uは以下のように qmail-getpwと同様のルールに従った処理をする。

    uidがゼロである
    ホームディレクトリが存在しない
    ホームディレクトリの持ち主ではない
    大文字を含んでいる 

各ユーザ(user)はuserというアドレスのほか、user-anythingという 形のアドレスすべてを制御するようになる。

2.4. 特別ファイル

/var/qmail/users/ ディレクトリに以下のファイルを作れば、以下の機能が使える。

これだけでは機能不足。とくにalias周辺。

2.5. オプション

   -o  (Default.)  ホームディレクトリが存在しないか、あるいは読めないユーザは無視する。
         ホームディレクトリの持ち主がユーザ自身でない場合も無視する。

   -h  ホームディレクトリが存在しない時は中断する。
         全ユーザがホームディレクトリを持っているはずの場合に使うのがよい。
              ホームディレクトリの持ち主が違っているユーザは無視される。

   -H  ホームディレクトリの存在や持ち主を検査しない。

   -U  (Default.)ユーザ名に英大文字を含むユーザは無視する。

   -u  ユーザ名に英大文字を許す。

   -cchar 拡張アドレス区切り文字に"-"でなく、charを使用する。

   -C  拡張アドレス機能を使わないようにする。

   -/  (拡張アドレスに対して) home/.qmail-...の代わりに home/.qmail-/...を使う。


qmail-users(5), qmail-lspawn(8), qmail-newu(8), qmail-getpw(8)

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