1. DNS入門/ドメイン名

2. 基礎概念のひとつ

使う側の要請:1.好きな(簡単な)名前を使いたい。 2. 他人にも伝わる名前を使いたい。 3. 新しい名前を(好きに)追加したい。 ほかにもあるかも。

要請の1と2とを両立させるのは無理だとすぐに分かるはず。名前の衝突(同じ名前が複数含まれること)を避けるルールが必要になる。

あるいは自分だけのドメイン名空間を作る。他人に伝えるときだけ、共有の空間内の名前を使う。

以降は後者の話だけにする。前者を使うのは個人・組織の勝手である。

ドメイン名はドメイン名空間でドメイン名を識別するための記号です。

3. 目標

dig /drill/dnsq などのコマンドを使って、DNSレコードを取り出せるようになること。

3.1. 使用する例

ドメイン名 moin.qmail.jp を例にして、説明します。

moin.qmail.jp はこのwikiにアクセスするときのURL (https://moin.qmail.jp) に現れるものです。

    dig -t ns qmail.jp a.dns.jp

あるいは

   whois qmail.jp

3.2. moin.qmail.jp

moin.qmail.jp はwikiにアクセスしやすいようにつけたドメイン名です。

DNS A レコード (IPアドレス )が定義されています。

%dnsqr a moin.qmail.jp
1 moin.qmail.jp:
47 bytes, 1+1+0+0 records, response, noerror
query: 1 moin.qmail.jp
answer: moin.qmail.jp 40055 A 14.192.44.5

3.3. JP (ccTLD)

一番右のJPドメインはTop Level Domain (TLD) です。DNS/ドメイン名の種類

4. ドメイン名

ドメイン名はラベルと呼ばれるものを'.' (ピリオド)でつなげたものです。

右端にピリオドだけ付けることにより、全体のroot(おおもと)を表すことがあります。

DNSがなかったころもピリオドでつなぐ名前は使われていました。

ドメイン名は唯一であることを保証するために、階層構造になっています。

4.1. 階層構造

4.2. 分散管理